香港のさまざまなスポットを特集しています
今話題のお店やちょっと気になるお店をご紹介していきます
香港生活をエンジョイしている人たちにお話を伺いました
引越にまつわるお話あれこれ

Vol. 58 - 2008年4月号
懐古的赤柱再翻新了
生まれ変わるスタンレー

スタンレーでいちばん新しい
建造物である赤柱卜公碼頭

雑踏で買い物、海辺で食事!

赤柱(スタンレー)--まさしく古くて新しい村だ。

まず、誰でも知っているのは、赤柱市場(スタンレーマーケット)。九龍サイドの廟街(テンプルストリート)や女人街と同じく、衣類、雑貨、工芸品、土産物などを売る店が雑然と軒を連ねる。店ができはじめたのは1973年から。かつては、香港で輸出用に製造されたブランド品の掘り出し物がみつかる穴場、といわれたこともあった。現在はすっかり観光地化されてしまったとはいえ、ひと昔前の香港の面影が多少ながらも残っている場所でもある。

4つのレストランが入るマレーハウス
次に、その雑踏を通り抜けた赤柱湾(スタンレーベイ)の海岸沿いに並ぶ、おしゃれなレストランやバーの群。これは、植民地下に置いた香港を謳歌していた当時のスノッブな欧米人たちにより、改めて増殖されたコロニーと呼べる。結果、古くからの地名である「赤柱」に加え、コロニアルな「スタンレー」という呼び名も市民権を得た。あるいは、後者のほうが一般的なくらいかもしれ ない。

99年にはレストランやバーが連なる通りの端、市場の対岸に美利楼(マレーハウス)が復元され、いっそうコロニアルな面貌が増した。現在は4つのレストランが入り、テラスで潮風に吹かれながらのんびり食事ができる。

花崗岩でできた3階建てのこの建物は1846年、もともと中環(セントラル)に建てられたイギリス軍の施設で、その後、香港政庁(政府)に移譲された。イギリスが香港を植民地とした初期の頃の歴史的な建造物であることから、保存を前提に1982年に取り壊されたものの、場所がみつからないままだったものが、赤柱に復元されたというわけだ。

スタンレー初の
中華レストラン「書斎」
もっとも、100%完全な復元ではないようだ。遺失した煙突は西営盤にあった同じく取り壊された築100年以上の病院のものを、傍らに立つポールは第二次世界大戦前のタマール海軍基地のものを、それぞれ代用しているという。なお、1階は香港海事博物館になっているので、簡単な歴史を学べる。

古い新しさが再生を繰り返す

2000年には赤柱広場(スタンレープラザ)がオープンし、従来の赤柱の風情とは異なる雰囲気を持ち込んだ。正直なところ、融合していない、といえる。それはさておき、そのおかげで赤柱へのアクセスは便利になった。バスで下車する際は市場か広場か、どちらで降りても赤柱のメインストリートを縦断できる。

海辺にあるだけあって
海鮮がおすすめ
そして、2006年、美利楼の先に赤柱卜公碼頭(埠頭)が竣工し、2007年には蒲台島線も就航した。この卜公碼頭もまた中環(セントラル)にあったもの。1965年に取り壊されたあと、屋根だけ九龍摩士公園の東屋の屋根に使っていたものを赤柱に運び、赤柱卜公碼頭として復元した。

さらに、あれほどたくさんあるレストランの中にはなかった中華レストランも出現した。店名は「書斎」。SOHOの「水滸居」、北京道の「故同」と同じカルビン・ヨン氏がオーナーゆえ、チャイナモダンの趣きに溢れ、新旧の混ざり合った赤柱に違和感なく解け合っている。

また、改めて見回すと、コロニアルを代表する美利楼を四方から取り囲むように、天后廟、大王爺病、北帝病、観音廟が鎮座している。

このように赤柱は何度も何度も再生を繰り返し、常にトレンドの最先端を走ってきた。ある意味、時代時代の懐かしさは棄てながら……。

植民地だった香港の記憶が甦る

対岸に市場を見遣るスタンレーベイ

さて、再び時代をさかのぼるが、赤柱はすでに明代(1368〜1644)から使われている地名であり、スタンレーはイギリスが最初に上陸した地であることを記念し、イギリス国防および植民地大臣だった Load Stanleyの名からとられた。

香港で最初の監獄(1841年)も警察署も(1859年)赤柱につくられた。後者は現在も監獄として残るのに、前者の跡地はなぜかスーパーマーケットとして使われている。そのスーパーマーケットから東頭湾道を南下したところに香港懲教博物館(監獄博物館)や赤柱軍人墓地がある。さらに行くと赤柱監獄があり、それ以上は立ち入り禁止区域となる。返還(19997年)に際してイギリス軍から移譲された人民解放軍の軍事施設があるからだ。

小さな赤柱の大きな魅力は、行き甲斐、見応えたっぷりではないか。

INFORMATION

行き方
・セントラル(エクスチェンジスクエア)発:6、6X、 260番シティバス
・コーズウェイベイ(龍登街)発:40番ミニバス
・尖沙咀東発:973番シティバス
香港海事博物館
入場料 20ドル
※18歳以下・65歳以 上・学生・ 障害者:10ドル
開館時間 10:00〜18:00 月曜休館
香港懲教博物館
入場料 無料
開館時間 10:00〜17:00 月曜休館 要予約 予約電話:2147 3199
   

Rm 1101, Chinachem Golden Plaza, 77 Mody Road, TST, Kowloon, Hong Kong
ペリカン倶楽部事務局 電話: 2301-5111 Fax: 2739-8770